デザインについて（丸目とブーレイ顔その１）

生来のへそ曲がりなのか、「普通」が私は好きではない。何か特徴、しかも他を傷つけてしまいそうなくらいの特徴を持ち合わせている物にとても惹かれる。ラーメンでも極端に脂っこい物や極端に鯖節が利いているスープなど。

話はそれたがインプとランエボの話である。

表題にも書いたが、GDBの初期型である丸目のヘッドライトは一般的にどこにいっても評判が悪い。端的に「カッコ悪い」という。事実、メーカーも素直というか潔いというか早々に丸目ヘッドライトは廃止された。

　自分が乗っていたという後付の理由ではなく、私は丸目が今でも素晴らしいデザインだと思っている。前述したラーメンに例えれば涙目がいわゆる「おいしいラーメン」であるなら丸目はドキツイほど背脂が浮いてくせのある「極端なラーメン」かもしれない。「おいしいラーメン」で世間に迎合しても、そこそこを越えることはないと思っている。極端をさらに突き詰めて昇華させた先にこそ「行列のできるラーメン」になると思っている。

最後に今まで書いたことを全否定するようだが、私は丸目にそこまでは求めていないし評価もそこまではしていない。商業的に失敗であるという事実をねじ曲げる意図もないが、丸目を送り出したスバルの姿勢を評価したいし、あっという間にマイナーチェンジした正直なところもそれはそれで微笑ましく好意的に受け止めている。