ボウカー爆発祭り、努力するものが報われなければ僕らは何を信じればいい?

努力するものは報われる。

小さい頃から学校の先生はそう僕らに教えてきた。小学校、辛うじて中学校までなら素直に「はいはい」と頷ける。しかし高校を過ぎれば、その言葉は間違ってはいないが正確ではないことを思い知らされる。正確には・・・

「努力すれば報われる場合もある」

そして、その「努力」をすることさえ才能の一つであることを知る。悲しい事に大概の人間にその才能は備わっていない。いつしか努力することさえ忘れ、目の前の仕事に追われる日々。ああ、あの時思い描いていた夢や希望はどこにいった・・。

少なくともボウカーは、緒言の言葉を捨て去ることは異国の地でもなかったのだと思う。開幕6試合で打率4割、本塁打2本、打点9。エース吉見から鮮やかに打ったホームランはすでに風格すら漂わせる。ヨシノブが長期離脱した今、外野守備をな無難にこなし肩もまあまあ。いや、意外にクッションボールの対応を見ても守備Cかもしれない(パワプロでいうと)。足も遅い訳ではない。意外にやる・・・。

昨年、吉川を利用してまさかの大逆転残留を勝ち取った29歳。そりゃ吉川もマウンドでつぶやく「ウソだろ・・・」と。

でも真面目な性格、2軍でも全力プレー。そして最後の最後で回ったチャンス。日本シリーズ、第一打席で併殺打を打ち解雇5秒前の立場から、いまやジャイアンツに欠かせぬメンバー(そこまで言い切るのはまだ時期尚早か)。

ボウカーの境遇、はるか米国からやってきた腐ってもメジャーリーガー。それが異国の地の2軍でいつ来るかわからぬ1軍を目指して黙々と練習する。そんなのに比べれば僕らの試練なんて小さいものだ。そしてボウカーが報われなければ世の中世知辛いにもほどがある。

ボウカーの活躍を聞くたびに、暖かい気持ちになれる。それは過去の助っ人の活躍誰よりも嬉しいものだ。彼に自分の影を重ねて応援する、ボウカーは僕らの人生の代弁者だ。もしかしたら10試合後にはすでにスタメンを外されているかもしれない。1軍に残っていないかもしれない。それでもいい。でも僕は新聞の片隅に載るイースタンの試合結果を探し、必死にあの名前を探すだろうから。