Road to GT-R GT-Rインプレッション

2014年3月17日にGT-Rは納車された。2008年1月登録の初期型で、約3万㎞走行の中古車。ワンオーナー、禁煙でNismoスポーツリセッティングが施されている。

その日午前中、6年余にわたり乗ってきたランサーエボリューション8MRで自宅を出発し店舗のある前橋まで走行。下取り車になっているので間違っても事故を起こさぬように慎重に運転する。幸い大きな渋滞もなく2時間かからず前橋のお店に到着する。お店に入ると来客用の駐車場に白いGT-Rが光っていた。見た瞬間にこれが自分のクルマだなとわかった。すぐ隣にランエボを停める。新旧の愛車が揃う瞬間はこの時しかないので店員さんに自分を含めたスリーショット写真を撮って頂く。ありがとう、ランエボ。大きな事故もなく最も濃い時間をともに過ごせたことに感謝する。この先も次のオーナーと共に濃密な時間を過ごして欲しい。10年選手とは言え走行は6.5万㎞。このクルマにはまだまだそれだけのポテンシャルが十分にある。話がそれるが、今思い返すとこのエボはトラブルというトラブルが殆ど無かった。以前のインプstiGDB-A)もランエボも一切悪い意味で手がかかることはなかった。4G63型エンジンが丈夫なのか、サーキットなどで負荷のかかる運転をしなかったからか。

話は戻り、いよいよGT-Rの受け渡しだ。店員さんに基本的な操作のレクチャーを受ける。と言っても特殊な操作ではなく、インテリジェンスキーやシートのアジャストの仕方など。

「このキーはどこに刺すんですか?」

「いや、キーは持ってるだけで刺しません。」

このレベルの話しである・・・。さすがにエボ8MRも10年前のクルマ。一般的な装備の進化に自分は完全に置いて行かれていたらしい。ライトの自動点灯昨日も少し感動したが今では当たり前か。そのほか、マルチファンクションディスプレイの説明も軽くあったが数分でわかるはずもなく聞き流す。取りあえず自宅に帰れるようにナビで自宅設定だけしてもらう。

GT-Rを購入される方は年輩の方が多いのでもっとイチから説明するんですが、○○さんはお若いので説明も楽ですよ。」

と店員さんが言っていたが確かその通り。30代の自分でもあやふやなのに50代以上になれば操作説明に苦戦する店員さんを想像するのは難くない。(50代以上の皆様、失礼致しました)説明されても覚えきるのは不可能なので

「あとは、触りながら覚えていきます。」

と返事をした。とりあえず、動けば何とかなる。しかし出発前にひとつだけ確認したいことがあった。それはバックでのアクセルの踏み込み。事前情報では後進のクリープがなく結構アクセルを踏まないと動かないとのこと。店舗の駐車場でバックの練習だけをするが、これまで8年近くMTだったのでバックでアクセルを踏み込むという動作に特に違和感はなかった。違和感を覚える人はずっとATばかり運転していた人だろう。

 そしていよいよ出発。まずは慣れぬクルマを運転して無事に自宅駐車場に入れるのが目標。

店舗を出てすぐに高速道路に入る。ATモードだが、MTだったことでの違和感はすでに無い。(ATは味気ない、暇だと愚考したがあっという間にATになれてしまった。)最初は車幅感覚、特に左側の感覚が掴みきれず苦労する。高速の車線を利用して、左ぎりぎりでは走行しながら左右の車幅を頭にインプットしながら運転する。そうすると車幅が掴めてくるのだが、第一感としては「それほど幅を感じない」ということだった。運転する前はカタログデータだけ見ていたのでかなり持て余す印象を持っていたのだがそんなことはなく運転しにくい印象はない。首都高に入る頃には狭くてカーブが多いC1でも特別気苦労することはなくなっていた。

若干余裕が出てきたところで少しアクセルを踏んでみる。

「加速で視界がゆがむ」

「ワープ」

とネットのレビューでは称されてきたがいったいどうか?正直公道なのであまり試せてはいないだろうが、インプstiランエボを続けて乗り継いできた自分にとって一瞬の加速はそこまで世界が変わるほどの驚きはなかった。GT-Rの凄さは、その加速が200オーバーでも無限に続いてい行くことだと思う。そして鼻歌交じりに片手ハンドルでいつの間にか200オーバー。これがGT-Rの凄さだと思う。インプは140、ランエボは170を越えたあたりから必死に両手でハンドルを押さえ込んで、命の危険を感じながら走らないと行けない。ランエボは大型リアスポイラーのおかげでマシだが、100㎞台後半になると接地感が薄くなる。何かあれば吹っ飛ぶような危機感が感じられる。しかしGT-Rには一切それがない。どっしりと微動だにせずいつの間にか200㎞近い、という印象。

足回りは、固い。固いにつきる。インプも固かったが、ランエボ8MRはビルシュタインの足だったので上品でしなやかだった。しかしGT-Rは、インプGDB-Aを余裕で越えている。これはタイヤがタイヤなだけに仕方がないだろう。あれだけ大きなサイズで扁平率も半端ないので。しかし、剛性の高さと重さからか固いが跳ねない。たとえば首都高のギャップで突き上げられるが、滑ったり跳ねたりは一切しない。意図しない動きがない。首都高内回り霞トンネルをでた直後のカーブにあるギャップや、4号下りの新宿IC直後のカーブ後半のギャップはいずれもきつめのカー後半の段差なので、進入速度が速いとランエボでは少し横に跳ねる印象があったがGT-Rはいずれもびくともしなかった。ぴったりと路面に吸い付いているというか直結している安心感がある。

カーブでも曲がる。ランエボも曲がったがGT-Rもあの巨体を感じさせないくらい曲がる。フルタイム4WDではないので(でしたよね・・・?)ランエボと違って駐車場など狭いところでもよく曲がり取り回しが格段に良い!これは非常に便利。バックでの車庫入れは車体が大きくなったにもかかわらずランエボより100倍楽になった。

ハンドリングはエボより重く、どっしりとしている。エボが軽すぎて悪い言い方をするとふわふわしていたので好印象。巷では重たいとネガティヴなインプレッションがあったが問題ないと思う。轍にとられやすいという人がいたけど、インプSTIが本当にひどかったから全くそんな印象はない。

ロードノイズだが、これはGT-Rの圧勝だった。これはインプやランエボが遮音を犠牲にしているというのもあるだろう。いままでは難しかった高速域での「普通に会話ができる、音楽が聴ける」とうことが可能になった。

後部座席に人は乗せたことはないが荷物置き場として役立っている。トランクは深いので、言うとおりゴルフバッグが2つ入りそう、試してないけど。

車幅も思ったほど気にならないし、取り回しもむしろ楽になったところもある。燃費は普通に走って7km前後、特別悪いということもなし。

まとめると、第一感としては良い意味で思ったより「普通のクルマ」であった。乗ってる崔の優越感、落ち着きは半端ありません・・・。

ちなみに最近スカイツリーというかソラマチに出かけたときのこと。地下駐車場に止めようと進むと入り口で警備員のおじさんがにこやかに近づいてきた。

「ちょっと車高が低いようなのでお近くのコインパーキングをご利用ください」

・・・。

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